八ヶ岳ならではのウェルネスツーリズム「フォレストウェルネス」が造成が行われました。
これは、観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」として進められたものです。
他の記事で紹介した「外国人周遊促進事業」とはまた違って「地域の稼げる看板商品の創出を図るため、自然、食、歴史・文化・芸術、生業、交通等の地域ならではの観光資源を活用したコンテンツの造成から販路開拓まで一貫した支援」が行われる事業です。
詳しくは↓
観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」
八ヶ岳観光圏では今回、この事業支援を活用して、「ウェルネスツーリズム」を切り口にした商品づくりが行われました。
「ウェルネスツーリズム」という言葉、あまりなじみがない方も多いかと思いますが、ここ近年世界中で注目を集めているツーリズネの形で、日本国内でも急劇に注目を集めるようになっています。国内研究の第一人者である琉球大学の荒川雅志先生によれば、ウェルネスツーリズムは次のように定義することができそうです。
ウェルネスツーリズムとは、旅先でのスパ、ヨガ、瞑想、フィットネス、ヘルシー食、レクリエーション、交流などを通して、心と体の健康に気づく旅、地域の資源に触れ、新しい発見と自己開発ができる旅、原点回帰し、リフレッシュし、明日への活力を得る旅のこと
荒川先生によるウェルネスツーリズムの紹介は↓でご覧いただけます。
ウェルネスツーリズムとは
後で書きますが、商品造成に先立ち、我々も荒川先生によるワークショップを開催して荒川先生から色々なお話を伺いました。
(本当はこれらを毎回ブログ記事で公開できるといいんですが…(^^;)
その中で荒川先生はウェルネスツーリズムについて、どうしても「海外のスパリゾート」のイメージに引きずられてしまいますが、日本国内での地域資源を活用することで日本独自のウェルネスツーリズムを生み出すことかできる、と解説してくださいました。
ベースには「健康」という意識がありながら、「地域の資源」の触れることで「新しい自分を再発見する」ということに主軸を置いたツーリズムの形態だと私は理解しました。そういう意味では、八ヶ岳観光圏のコンセプト「1000mの天空リゾート八ヶ岳 澄みきった自分に還る場所」に非常に親和性が高いのではないかと思います。
一方で、商品という形にした時に、単なる「癒し」とか「リラックス」とか「自然体験」ではなく、「ウェルネス」という切り口で認識いただき体験していただけるようにするのは非常に難しいものだとも感じました。
商品造成に先立ち、 琉球大学の荒川雅志先生、前環境省中部山岳国立公園管理事務所利用企画官の甲斐原さなえ先生をお迎えして「ウェルネスツーリズム」について詳しくお話をうかがう機会を設けました。それらをベースに、八ヶ岳エリア内(今回は北杜市が中心です)の事業者の皆さんにウェルネスツーリズムとしての商品企画をしていただき検討を重ねてきました。
その後、荒川先生と甲斐原先生にお越しいただき、実際にその商品を体験いただき専門家としてアドバイスをいただきました。
その上で、一般モニターツアーとファムトリップ(旅行会社&メディア向けツアー)も開催し、最終的に情報ツールの作成となりました。
これらの活動を通して、今回、以下のような7つ体験コースが生まれました。
- 【農と食】
「女神の森 ウェルネスガーデン」体験型野外研修
「農」と「チームビルディング」にフォーカスした2つのプログラム - 【美と食】
「女神の森 ルラシュ」リトリートプログラム
自然の中で身心を癒し、五感を研ぎ澄ます自然と調和した時間 - 【サウナ】
リバーサイドサウナ & 温泉
自然サウナと名水100選の尾白川の組合せは贅沢な“ととのい時間” - 【アクティビティ】
森のカヤック
静寂に包まれた森の池でカヤックに揺られる癒やしのひと時 - 【森林浴】
はだしの森あるきwith 金子潤
高原の森林を“はだし”であるく非日常体験 - 【森林浴】
萌木ナチュラルウォーク
萌木の村ナチュラルガーデンをのんびりお散歩 - 【森林浴】
八ヶ岳の森林をめぐるホースライディング
八ヶ岳の静かな森の中を馬に乗ってトレッキング
八ヶ岳スタイルウェルスネ 「フォレストウェルネス」の冊子から
冊子ではフォレストウェルネスのコンセプトと7つの体験コース、ウェルネススポットの紹介が掲載されています。
同時にサイトも準備し、体験プログラムの予約ができるようになっています。
また、フォレストウェルネスのコンセプト動画も作成されました。
ぜひご覧になってみてください。
商品造成にお力添えをいただきました荒川先生、甲斐原先生、事業者およびご協力者の皆さま、本当にありがとうございました。
八ヶ岳エリア、素敵でしょ♪