サクラクオリティ(観光品質認証)調査員研修に参加してきました

この日は、サクラクオリティ(観光品質認証)の調査員研修に参加してきました。

 

サクラクオリティ(観光品質認証)とは、「宿泊施設の品質を認証」する国内初の事業で、世界中の旅行者に、質の高い日本のサービスに関する情報提供を行い、安心で快適な旅行を楽しんで頂くための仕組みです。

 

サクラクオリティ公式サイト

 

私たち、日本人は、都会のホテルやビジネスホテルがどういうところで、観光地のホテルがどういうところで、さらには、旅館・ペンション、民宿などなど、肌感覚として「宿」の形態やタイプ、おおよそのサービスや料金な幅などを理解しています。一方で外国人旅行者の方にとっては、日本人でいうところのホテル・旅館・ペンション・民宿というような宿泊形態区分や「肌感覚」はわかりませんので、「この宿はリーズナブルだけど、本当に安心・安全なの?」「リスクがあるから安いの…?」と疑問に思ってしまう可能性もあります。そこで、「ここは安心して宿泊できる」ということを明示してあげることにより、安心して宿を選んでいただくことができるようになります。

これにより、海外の方が宿を選ぶ際に、「価格は安くても安心して泊まれる宿を選びたい」であったり、「そこそこ、日本の伝統的な生活様式を楽しみながら快適に泊まれる宿を選びたい」であったり、「いや、日本の伝統美をも堪能できる芸術的な建物や庭園のある宿を選びたい」など、その方の旅行スタイルに合わせて宿を選んでいただけるというわけです。

また、その観光エリアに「品質認証」を得た宿がたくさんあるとすれば、その地域は外国からの旅行者の方が安心して宿泊できる宿がたくさんあるということになりますから、宿単体ではなくて、エリア全体として旅先として選んでいただきやすくなります。

このように、海外からの旅行者が安心して宿泊できる施設だよ♪と認証するのがサクラクオリティによる「観光品審認証」というわけです。
また宿泊施設にとっては、審査項目(約200項目)をチェックすることによって、施設の設備やサービス内容、取り組みを外部目線で見つめ直し、サービス向上につなげることにも機会にもなります。

現在、サクラクオリティは、全国の観光圏とDMO、合わせて27団体が参加しており登録されている宿泊施設は300施設にのぼります。

 

すでに私は、サクラクオリティの調査員資格を持っていたたのですが、今回、改めて調査員研修を受けることとなりました。
特に、サクラクオリティは当初とは大きく仕組みが変わりましたので、そのことについて改めて品質認証を設計している北村さんからご説明いただきました。

大きく変わったのは2つのポイント。

1つ目は、新型コロナウィルスの蔓延により「安心・安全」という要素に「コロナ対応」という側面が加わったということです。
それは単に「感染対策をしている」という意味に留まりません。私たちが旅行に行ったときのことを考えるとわかるのですが、旅先でもし何か災害や体調不良が起きてしまった場合、宿は旅行者にとっての身の拠り所となります。そのため宿は万が一の時に「頼られる存在」になることも求められるという、そういうところまでが含められています。

2つ目は、これはとても大きな変化ですが、「サクラクオリティ・グリーン」という新しい要素が加わったということ。
新型コロナウィルスの蔓延によって、(国内ではあまり感じないかもしれませんが)世界の観光に対する考え方が大きく変わりました。簡単に言うと、新型コロナの落ち着きとともに、コロナ前の2019年の観光客がいっぱいいた状況に戻ろう…ということではなくて、「SDGs」「持続可能」「サスティナブル」「環境に配慮」した観光にしよう…ということです。

この世界的な流れを受けてサクラクオリティでは、「SDGsを実践する宿泊施設の国際認証」の位置付けとなるよう、これまでの「安心・安全」の品質認証に加えて「サスティナブル」に対する品質認証が加わりました。

 

 

今回の研修でも特に、この2つ目の部分について詳しく解説していただきました。 

 

八ヶ岳エリア、素敵でしょ♪

 

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