この日は、私の住んでいる長野県富士見町で「八ヶ岳観光圏って」という説明会&WSをさせていただきました。
「観光事業」というと、地域の外の方々に対して「ここに遊びに来て~!」と情報を発信したり宣伝したり、来ていただけるきっかけ作りのためのイベントを開催したり、実際に来ていただいた方への対応ということが主な作業になるかもしれませんが、このような「外部向け」の活動とは別に、「内部向け」の活動もとても重要な活動になります。
特に八ヶ岳観光圏では、地域内の「合意形成」ということをとても大切にしています。
その活動のほとんどが合意形成だといっても過言ではないぐらいに、会議でもこの言葉がよく飛び交います。
全国13の観光圏が進める「観光地域づくり」、ひとことで観光地域づくりとは言ってもその進め方は様々。
観光地域づくりマネージャーの研修で学んだり、その他の観光圏の方のお話を聞いても、各観光圏によってやり方が違っているのがよくわかります。
例えば、新潟県南部の魚沼地域及び群馬県、長野県の県境を接する地域「魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、みなかみ町、栄村」の7市町村がエリアになっている「雪国観光圏」は、「対内的なブランド浸透」というところからスタートされています。
(そのブランド作りがまたカッコイイんです…)
八ヶ岳観光圏の場合、すべての土台は「地域内の合意形成」になります。
前置きが長くなってしまいましたが、この日は富士見町役場商工観光課による「八ヶ岳観光圏の説明会」ということで、町内の観光事業者の皆さまに、八ヶ岳観光圏についてご紹介させていただきました。
八ヶ岳観光圏はもう10年も事業をしていますので、当然ですが町内の観光事業者の方々は色々な事業を通じて八ヶ岳観光圏にご参加いただいています。ですので八ヶ岳観光圏というものについてはほとんどの方がご存じなのですが、そういえばちゃんと全体のことを聞いたことがないなぁ…という方も多いのも事実。そのようなわけで、今回、町の商工観光係さんとこのような機会を設けさせていただきました。
当日はものすごい吹雪…。
雪でも寒さでもなく、前が見えないくらいの吹雪でしたが、5つの事業者の方がご参加くださいました。
(ありがとうございます)
お話しさせていただいた内容は
- 八ヶ岳観光圏が進める「観光地域づくり」について
- 八ヶ岳観光圏が進める事業の紹介
- 八ヶ岳観光ポータルサイトの紹介
の3つです。
その後、ご参加いただいた皆さんからご質問をいただいたり、日頃、観光客の皆さまと接している中で感じていらっしゃる課題をお話しいただいたりしました。それぞれの皆さんが、それぞれの観光の現場で、海外からいらっしゃる方を含むお客様と日々ッ接していらっしゃる中で感じておられることを改めてうかがえたのは、私にとってもとても勉強になりました。
この説明会&WSは、2月・3月と複数回開催予定ですので、 ご都合がつくタイミングでご参加いただけましたらと思います。
(日程は役場から案内が行っているかと思います)
と、ここまで書いて、とても重要なことがあります。
そもそも、こうやって町役場と一緒になって観光圏の説明会が開催でき、そして町内の観光事業の皆さんがご参加してくださるという、このこと自体が実はとても尊いことなんだ…ということ。
八ヶ岳観光圏と言えば、少なくとも地元の観光事業の方々は一度は耳にしたことがあるでしょうし、今回のようにお忙しい中、足を運んでくださいます。
八ヶ岳観光圏は、民間によるプラットフォーム(観光地域づくりプラットフォーム)を土台に、官民が連携を取れる体制が長い時間をかけてはぐくまれてきました。こうやって、町役場が主催し、観光事業の皆さんが集まってくださり、そこで観光圏のお話しができるということは、私が参加させていただいた今では当たり前のような景色ですが、それはそれは、私が参加させていただくずっとずっと前から諸先輩方が少しずつ少しずつ形作ってこられた結果にすぎません。
新人の私なんぞ、その形ができた上でお話しさせていただいているだけで、ちょっと気恥ずかしさがあるのも事実…(^^;。
こうやって長い時間をかけて積み上げてきてくださった先輩方のご尽力に、改めて頭が下がるばかりです。
そして、これは富士見町役場の職員の方もおっしゃられていたことですが、 このような地道な、地域で事業をされている方々との関係作りや底辺づくりが本当に大切なことなんだと思います。ともすれば、華やかなプロモーションやきれいな動画ばかりが注目を浴びますが、この先もずっと地域が地域としてあり続けるためには、表には出てこないようなこのような地道な、協力していただける方々とのコミュニケーションがとてもとても大切だと思います。
という、地味な会合ではありますが、地元の新聞・長野日報さんが当日の様子を記事にしてくださいました。
ありがとうございます♪
よろしければご覧ください。
(2018年1月26日 長野日報)
新人の観光地域づくりマネージャーにとっては、毎回が勉強の場です。
八ヶ岳エリア、素敵でしょ♪