第8回「ブランド戦略会議」(2018)

この日は、第8回目の八ヶ岳観光圏「ブランド戦略会議」に参加してきました。ブランド戦略会議は、ここ八ヶ岳観光圏の活動について議論したり、事業の進捗状況を確認したりする、月に一度の大切な会議です。

 

前回の第7回は、観光庁より観光振興部長他がお見えになり総勢51名の大きい会議観光庁より観光振興部長他がお見えになり総勢51名の大きい会議でしたが、今回は通常のブランド戦略会議となりました。

 

今回の会議のテーマは大きくわけて2つ。

一つは、次年度の事業プランに関すること。

八ヶ岳観光圏はこれまで10年間の活動を踏まえて、「世界に通用するブランド観光地」という大きな目標に向かってさらに進んでいくことになります。また、平成30年度から「観光圏事業」と「日本版DMO」という2つの枠組みの中で事業を進めていることになり、事業の組み立ても少し複雑になってきます。
(さらに、活動を支える予算の一部、助成金の申請においても日本版DMOとの関係でこれまた少し複雑になります)

そのような、「目指すべき大きな目標」と「今の現状」と、そのための「事業計画」と、そして「予算の確保」。
そんなことが入り混じって、私も頭から煙が出そうです…(^^;

 

「観光圏」「日本版DMO」の詳細につきましては、下記をご覧ください。 

 


もう一つは、今年度進めている事業の確認です。

すでに今年度の予定を終了している事業もある中で、今が大詰めの事業もあります。
目標に対してどこまで進められるのか、各事業担当者(八ヶ岳観光圏の場合は、観光地域づくりマネージャーが事業責任者となって進めています)から進捗の報告がありました。

 

 

第8回「ブランド戦略会議」に参加

 

会議が一段落したところで、毎回アドバイザーとしてご参加いただいている大正大学の清水先生から総括という形でお話もいただきました。

八ヶ岳観光圏がこれまで取り組んできたこと、そしてこれから目指すべき「世界に通用するブランド観光地」とはどういうものかについて、先生ご自身の体験も踏まえながら解説してくださいました。


また、その話の中で、新潟県妙高市のスキー場で起きていることについてもご紹介くださいました。
ソニー創業者の長男が立ち上げたスキー場が紆余曲折あって今はロッテの経営によるスキー場となり、海外から多くのお客さんが押し寄せる人気のスキー場になっている中、地元に住んでいく方々がどのようにそれを受け止めていくのかというのが今後の課題になる…というそういうお話でした。

妙高市のスキー場地域で起きていることについてはNHKの番組の中でも紹介されたようで、妙高市や赤倉温泉で起きていることがらについて概要が下記でご覧いただけます。

 

激変する地方観光地 外国人が…(NHK 今朝のクローズアップ 2018.2.7放送分)
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/02/0204.html

NHK「激変する地方観光地 外国人が…」

 

観光、「地域」と「経済」の両方が互いに絡んでくるとても難しい問題をはらんでいます。
お客様が来てくれないと地域経済が機能しませんので、お客様にはぜひ足を運んでいただきたい。
一方で、その観光によって、「その地域がその地域でなくなる」ということに追い込まれる可能性もはらんでいます。

 

詳しくは下記に記載しておりますので、よろしければご覧ください。

 

この妙高市の話も、そうなんだと思います。
お客さんが、しかも海外からたくさんいらしてくれる。これは本当にありがたいこと。
一方で、その地に住んでいる方々がそれで幸せになっているのかは、また別な考え方が必要…。

観光圏の取り組みは、「観光地域づくり」と表現されます。
そこでの大きな目的は、「住んでよし、訪れてよし」の実現です。

具体的には次の3つ。

  • 地域(資源)の魅力を体験しに、多くの方が訪れてくれる。
  • 訪れてくれることによって、地域に住んでいる方が幸せになる。
  • そして、そのことを、地域に住んでいる方が誇りに思う。

 


経済的な側面で言えば、「売れないとダメだけど、売れても地域が幸せじゃないとダメよ」。
地域の側面で言えば、「地域に住んでいる人が幸せになるような売れ方をしないとダメよ」ということかしら。

 

とても難しい両立なのですが、実際に地域に住んでいる私のような身からしても、その意図は痛いくらいにわかります。

妙高の方々がこれからどのようにされていくのか、私も見守っていきたいと思います。

 

今回のブランド戦略会議の概要については、下記でご覧いただけます。

 

 

第8回「ブランド戦略会議」に参加

 

ところで、今回の会議が開催された「スパティオ小淵沢」は、「道の駅 小淵沢」の隣にあり、宿泊・日帰り温泉・レストラン・体験工房などがあります。
その入口には、こんな「標高サイン」も。

このスパティオ小淵沢は、ちょうど標高1000mですね♪

 

この「標高サイン」、八ヶ岳エリアにいらっしゃると色々なところで目にすると思います。
(ホテルや商店、そして学校などでも♪)

この話はまた別な機会に。

 

「スパティオ小淵沢」と「道の駅小淵沢」の詳細は、下記専用サイトをご覧ください♪

 

そうそう、新宿パスターミナル「バスタ」から、この小淵沢(&清里エリア)までの直通バスも運行されているんです。
停車バス停、料金などの詳しいことは下記をご覧ください。

http://www.highwaybus.net/route/yts-sin.php

 

 

新人の観光地域づくりマネージャーにとっては、毎回が勉強の場です。

 

 

八ヶ岳エリア、素敵でしょ♪

 

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