この日は、全国観光圏推進協議会で進めている「Undiscovered Japan」の会議。
全国の13観光圏による全国観光圏推進協議会では、共同で訪日外国人旅行者向けプロモーション事業を展開しています。
訪日外国人旅行者が主に訪れている地域(東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪)を「ゴールデンルート」と呼びますが、それ以外にも広く周遊していただくのが目的です(13観光圏は、ゴールデンルート以外に位置しています)。
そのため、「Undiscovered Japan」(= あなたがまだ知らない・見たことのない日本)というのがプロモーションのキーコンセプトになっており、このコンセプトをベースにしながら、ツーリズムエキスポにて海外の旅行代理店の方に営業をしたり、情報発信をしたり、イベントを展開したりしています。
Undiscovered Japan
http://www.undiscovered-japan.com
今回、この Undiscovered Japan の会議が、全国観光圏推進協議会の開催に合わせて行われました。
今回は、日本政府観光局(JNTO)さんとの情報交換・意見交換が主な内容です。
JNTOは、国土交通省(観光庁)が管轄する法人で、海外における観光宣伝、外国人観光旅客に対する観光案内など、外国人観光旅客の来訪の促進に必要な業務を行っています。うんと簡単に言うと、日本への旅行を海外の方々に宣伝しているところです。
日本政府観光協(JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/
会議ではまず、 13の観光圏それぞれが、訪日外国人旅行客の来訪について
- 重点市場はどこか
- 重点市場に対してどのような訴求コンテンツがあり、どのようなプロモーションを展開しているのか
- 情報発信についてJNTOに期待することは何か
という3つの視点で発表がありました。
訪日外国人といっても、地域によってターゲットにしている国は違いますし、実際にその地に来ている国もそれぞれです。
他地域は私がいる八ヶ岳とも状況が全く異なりますので、各地地域の報告は大変勉強になりました。
その後、JNTOから、JNTOが展開・提供しているコンテンツ発信事業について説明がありました。
※ここでいうコンテンツというのは、体験プログラム、アクティビティのことです
これは、JNTOが発行している「100 Experiences in Japan」という冊子。
国内の約2000件の観光コンテンツデータベースの中から抽出した100件が冊子になっており、海外商談会の他、色々なところで配布・利用されているそうです。内容は下記でもご覧いただけます。
JNTOでは、全国のDMO(候補法人を含む)、都道府県、政令指定都市から、訪日外国人が参加可能なアクティビティであったり、ガイドによる外国語案内(&充実した外国語表記)などで受け入れ体制が整っている観光施設などを収集し、以下のテーマに分けてデータベース化しているのだそうです。
- Tradition
- Cuisine
- City
- Nature
- Art
- Relazation
- Outdoor(海)
- Outdoor(山)
これらの観光コンテンツをベースにしながら、専用サイトや 各種SNSでも情報発信がされています。
たくさんあった資料全部は紹介しきれませんが、その中でも、こんなところは皆さんのお役に立つのではないかと思います。
JNTOは各国に事務所がありますので、現地で営業活動をしたりしながら、どういう情報を発信するといいのか、発信した情報は現地の方々にどのように受け取られているのか…という非常に生な情報がどんどん入ってきます。そんな中から「見てきたのも」という形で概要がまとめられていました。
ポイントは2つです。
- 発信している情報が「外国人旅行者目線になっているのか」
(日本人向けのコンテンツをそのまま流用するのではなく、外国人旅行者向けにカスタマイズしている) - 受け入れ体制が整備されているのか
今回は概要だけの説明しかうかがえませんでしたが、さらに詳しいことを勉強しないといけないと思った会議でした。