中央自動車道(上り)小仏トンネルの渋滞を回避せよ2019 実証実験のご案内

中央自動車道(上り)小仏トンネルの渋滞を回避する実証実験のご案内です。

 

2019年度も八ヶ岳観光圏の事業がスタートしています。

6月に開催された「第2回 二次交通分科会」において、東洋大学の楽(レ)助教から、中央道(上り)小仏トンネルにおける渋滞回避の社会実験についてご説明と協力の依頼がありました。

 

中央道小仏トンネルでの渋滞

まず、この渋滞についてご紹介しますね。
関東エリアに住んでいらっしゃる方でしたらもうおなじみの渋滞なのですが、中央道経由で長野県や山梨県に遊びにいらした方が夕方~夜にかけて首都圏に戻る車によって、毎週末、小仏トンネルを先頭にして20~30km の渋滞が発生します。
この渋滞を避けてどう帰宅するのか…というのが、首都圏から山梨県や長野県に遊びに来られる方の課題の一つです。
(私も都内に住んでいる時には、渋滞前に出たり、渋滞後にずらしたりと色々とやっておりました…)

 

さて、この週末の小仏トンネルの渋滞、解析すると、「5~10%の車が通過時間を遅らせてもられえば渋滞は発生しなくなる」のだそうです。
つまり、10台に1台の割合で、小仏トンネル手前で少し遅くまで立ち寄っていただいたり、夕食を取っていただいたり、温泉に入ったりしていただくことができれば、(1)渋滞緩和ができるとともに、(2)周辺地域への観光誘致が可能になる、というわけです。

 

今回、東洋大学の楽先生から、「10台に1台の割合で小仏トンネルの手前で少し遅くまで立ち寄っていただく」ことに関連し、立ち寄りスポットに関する調査研究と、実証実験についてうかがいました。

 

東洋大学助教・楽先生による研究紹介

 

東洋大学助教・楽先生による研究紹介

要約すると、次の通りです。

 

  1. ナビタイムと共同で、個人情報を除外した「走行軌跡データ」を利用して、時間帯別にどのような行動がなされているのか、どこに立ち寄っているのかを解析。

  2. それらを分析すると、小仏トンネルの手前で(夕方から夜に追加で立ち寄っていただく)立ち寄りスポットとして有力な候補になるのが八ヶ岳周辺エリア(北杜市)。(これは、帰宅検索が行われた場所と立ち寄りスポットの数から判定)

  3. つまり、八ヶ岳周辺エリアで、小仏トンネルの渋滞が一段落するまで追加で立ち寄っていただけるようになれば、高速道路の渋滞が緩和されるばかりではなく、食事・温泉を含む夕方~夜のお客様を地元に迎えることが可能となる。

 

研究の詳しいデータにつきましては、下記で紹介されていますのでご興味ある方は合わせてご覧になってみてください。

「経路検索条件と走行軌跡データを用いた帰宅途中の追加的立ち寄り行動分析」

 

さらに、紹介の中でこのような話もありました。

 

  • 中央道の渋滞に入った人は、その後の休憩や食事はサービスエリアで済ませている。
  • もしくは、渋滞を抜け高速道路を下りた後に、自宅近くのファミレスなどで食事をしている。

 

これは、都内に住んでいる時には私もそうしていましたので「わかる~♪」という気がします。
何か、戦い?が終わった後、本日の打ち上げのような感じでみんなで食事をして終わる…そういう感じです。

でも、地方の身からすると、せっかく地方に遊びに来ていただいたのだから、サービスエリアや都内ではなくてこっちで美味しいものを食べて帰って欲しい(≒お金も落としていって…(^_^;)という勝手な思いもあります…

 

中央道(上り)小仏トンネルの渋滞を回避せよ! 実証実験のご案内

 

という前段階がありまして、楽先生から「実証実験」のご案内がありました。

その名も「中央道(上り)小仏トンネルの渋滞を回避せよ!」
という名前は、私が勝手に言っているだけです…。

 

正式名称は、「リアルタイムの情報提供による渋滞回避と観光行動の誘発に関する実証実験」です。

リアルタイムの情報提供による渋滞回避と観光行動の誘発に関する実証実験」

 

スマホのアプリによって、「交通渋滞を回避するための追加的な立ち寄り先や、最適な出発時間と経路を提示する経路案内サービスを体験」していただき、渋滞を避けながらゆっくりと観光スポットを楽しんでいただけるような実証実験です。

開催期間は、2019年7月6日~8月5日。
ご参加いただいた方には、アマゾンギフト券 1000円分の謝礼がございます。

 

実証実験の詳細、参加のお申し込みは、下記専用サイトからどうぞ♪
「リアルタイムの情報提供による渋滞回避と観光行動の誘発に関する実証実験」

 

首都圏から山梨県や長野県に遊びにいらっしゃる方で、「渋滞回避」と「夕方~夜にもうひとつ楽しむ」の実験にご参加いただける方がございましたらぜひぜひご参加いただけましたらと思います。

※なかなかブログに紹介できていないのですが、2019年度も毎月の戦略会議や二次交通分科会、さらには各事業ごとの打ち合わせなどなど、飛びまわております。 

 二次交通分科会

 

 

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